理工学専攻デザイン?メディア工学コース修士2年 川島大心 さんらの研究論文が芸術科学会主催 NICOGRAPH2024 にて優秀論文賞を受賞

掲載日2024.11.12
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bet36体育在线_365体育手机版-投注|备用网址6年11月8日から10日に開催された「芸術科学会主催 NICOGRAPH 2024」において、総合科学研究科理工学専攻デザイン?メディア工学コース修士課程2年生 川島大心 さんらの研究論文が優秀論文賞(フルペーパー)を受賞しました。

受賞者

川島大心、游梦博、木下勉、今野晃市

論文題目

土器片の空間配置推定手法に基づく土器片組立システムの検討

研究内容

土器の修復は考古学の重要な役割の一つである。遺跡から出土した土器片は、手作業で復元されるが、土器片の汚損や破損の恐れがある。コンピュータを用いた土器の復元では、土器片を机に置いた姿勢での上下方向を求める研究がある。土器片の断面から近似した各円の中心点間距離から上下方向を推定している。しかし、土器片の上下方向が180度反転した姿勢も中心点間距離は等しくなるため、正しい姿勢として180度反転した姿勢が求まる可能性がある。また、土器片を二次元パネルに配置し、ユーザーがパズル感覚で土器片の組立を行えるシステムがある。しかし、このシステムでは組みあがった土器片を三次元空間上で再現することはできない。他に、三次元計測点群に基づき、全ての土器片の隣接情報を同時に満足できるような土器片の空間姿勢最適化アルゴリズムの提案がされているが、インタラクティブに土器を組み立てることができない。したがって、本稿では、この上下方向の反転を防ぐために、三次元計測された点群に基づき、線形回帰を用いて土器片の上下方向を正確に推定する手法を提案する。また、土器片の正確な上下方向と、上下方向を求める過程で得られる半径を用いて二次元パネル上に土器片を配置する。さらに、二次元パネル上に配置された土器片をインタラクティブに操作し、土器片の位置情報を用いて三次元上で仮想的に土器を組み立てるシステムの開発を行った。

関連リンク: NICOGRAPH2024ホームページ

本件に関する問い合わせ先
理工学部  システム創成工学科 知能?メディア情報コース  教授 今野晃市
konno21@iwate-u.ac.jp